リゾート開発から撤退した企業 4
住友銀行系の繊維商社・イトマン関係のリゾート開発も、空中分解してしまいました。
90年5月のこと、高知県幡多(はた)郡大月町で計画された「大月町リゾート開発計画」に、イトマンの子会社、エルデー・イトマンがその主役として町から委託されたのです。
大月町は太平洋に臨む町で、東方に足摺岬があります。
計画を打ち上げた当初、名乗りをあげたのはエルデーなど8社ありました。
その時イトマン側で、町長ら町幹部と話し合ったのが、企画監理本部長の職にあった伊藤寿永光(イトマン前常務)だったといいます。
エルデーは8社の中でもリゾート開発計画に一番熱心でしたが、従業員が15人、資本金1000万円のちっぽけな会社です。
町は最初"とるに足りない会社"に任せられないと思ったそうですが、町にエルデーが示した条件が「イトマンとの提携」でした。
町幹部はイトマン・伊藤寿永光に会って「積極的にやります」と明言。
リゾート開発計画はイトマンに任せました。
人口8000人足らずの半農半漁の町はリゾートにかけたのです。